「問題を乗り越えたら幸せになれる」という誤認
この問題を解決したら、
この悩みをクリアにしたら、
そうしたらやっと幸せになれる。
そのために、
目の前の課題解決に取り組んでも
それは解決するどころか
さらに困難を招くことになる。
わたしたちは
怒りと怖れをもとに選択することに慣れているので
衝動的にそれを解決しようと動くのですが、
実は、
問題解決に着手する前にやるべきことがあるのです。
それは、
『その問題がそれほど問題ではないと認識すること』
その問題の原因を取り除くという
当たり前のことを見逃していると、
高額セミナーに投資したり
ありもしない原因分析に奮闘することになります。
最初はたった一つの悩みや問題だったのが、
気がつけば問題だらけで
知識や方法論で頭がいっぱいになり、
自分でも何がしたいのかわからなくなるという
負のループに陥ってしまう。
やればやるほど失敗の連続になる。
仕事、健康、人間関係、
どの分野においても当てはまります。
原因を取り除くことができれば、
そこから然るべき対策や行動がなされますが
原因を無視したままの行動は
身体と心を疲弊させ無気力状態になります。
その取り除くべき原因とは何か?
それは自分にとって重要なことであり、不足を感じていること。
自分以外の誰かや何かからもたらされた情報によって
不足だと感じてしまったこと。
「自分にはそれがない、だから必要だ」と思い込んだこと。
常識、社会の価値観、
これらによって見せられた基準に従おうとしたとき、
その瞬間が取り除くべき原因です。
それは自分にとって一番の弱点かもしれないし、
持っていないことによる罪悪感や劣等感かもしれない。
いずれにしても、
それに気づき認め受け入れたら
もう自ら問題を生み出すゲームに翻弄されなくなる。
問題だと思っていた色々は自然消滅し、
「この問題を乗り越えたら幸せになれる」という誤認からも解放されるでしょう。
自分にとってためになる解決の道は、
プロセスと目的が一致しているものであり、そこに苦しみは不要です。
自分さえ我慢すれば、
この課題をクリアすれば、
そんなふうに自分を駆り立てていませんか?
もしも今、
抱えている問題を解決しようとしていて
少しでも苦しみや義務感があるならば、
一度立ち止まって
自分の声を無視した瞬間を思い出すことで抜け出せます。
Hatsumi/Bodymaster
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