怒りの正体

怒りは自分を動かす強力な原動力ですが、

その正体を知らずに

衝動的に動くと自滅することになります。

怒りを外へ向けると

後になって疲労困憊するのは

使い方を間違っているからです。

怒りは「自分への怒り」ですが、

精神的成長のプロセスでいうと、

「産みの苦しみ」によるものです。

それまでの古い自分を断ち切って

新しい自分に生まれ変わるときの痛み、

それを実行するときに湧き上がる衝動が

怒りの正体です。

その怒りは

自分以外の誰かや何かに向けるべきではなく

本来の自分を知り、

その自分として振る舞うためのエネルギー。

何を選択するのか、

何を言うのか、

何をするのか、

何をやらないと決めるのか、

過去の自分を清算し

新しい自分としての在り方を確立させる

自分を高みに押しあえげてくれるエネルギー。

今まで怒りを抑えてきた人にとって

突然襲ってくる力強いエネルギーは

怖れを感じることもあるでしょう。

けれども一度その怒りを感じると

もう抑えることはできません。

精神的成長のプロセスは

絶対的に訪れるものなので、

抵抗すればするほど

ものすごい強さでやってきます。

「今の自分ではいられない」

そんな出来事が何度も起こってきます。

けれども後になって気づくことは、

その怖れは

『本当の自分の力強さ』だったということ。

わたしたちの多くは自分を抑えて

周りと同じでいることに慣れすぎているので

自分の凄さを忘れてしまっているのです。

怒りや怖れに限らず

ネガティブなエネルギーを溜め込むと

身体的な病と老いを加速させます。

怒りが湧いたとき、

いい人になる必要はありません。

結末を知っていれば

怒りのエネルギーを賢く活かせますし、

あなたが本当の自分として生きることは

あなたの大切な人に気づきをもたらします。

怒りを歓迎しましょう！

Hatsumi/Bodymaster