環境が自分をつくる

「これが自分だ！」と思っていた自分に

疑問を抱き始めるとき、

それが本当の自分ではないということだけは

知っているものです。

それは、

周りの期待に応える自分や

キャパを超えてまで尽くす自分、

弱いフリや強いフリをする自分や

他人の機嫌を伺いながら生きている自分。

いろんな自分がいて、

それはそれで自分の一側面ではあっても

本当の自分ではないのです。

人生の前半、

”自分”というのは環境によってつくられる。

家庭環境や教育環境、

住む場所や関わる人たちによって

自分をつくっていくプロセスは

もって生まれたプログラムを体験しながらも

自分を発見するための基盤だったりする。

しっかりとエゴを育てて体験する

大切な時期であって、

良くも悪くも自分が清算すべき課題を

クリアにするための力を蓄える時期。

だからこそ、

自分を変えようと思うとき

大切なことは

それまでの自分と人生を否定せずに

新しい環境に飛び込むことです。

上手くいかなくなったときほど

子供の頃の痛い体験が原因だと思い込み

出来事や他人を攻め、

そして自分までをも責めてしまう。

自分の人生を受け止めきれずに

学びに走る人や怠惰な習慣に陥ってしまう人も

少なくはなく、

（私はそうだった・・）

そこに気づきの視点をもって

本当の自分を取り戻す宝を見つけるまでは

その過去の苦しみからは解放されないのです。

環境が自分をつくってきたように

これからは

自分で環境をつくっていくことも可能で、

それはもう何も自分を脅かすことができない

聖域に住まうことになるのです。

もしもあなたの人生が今

行き詰まって先が見えないとしても

抜け出す出口は必ずある。

それは過去の延長線上にはない、

自分の中にあって、

地に足をつけたところにあるものです。

Hatsumi/Bodymaster