インスタントは自分をダメにする

簡単に、ラクに、最速に、

これらの言葉に翻弄されて手を伸ばすと

自分をダメにしていきます。

本来もっている力を発揮できなくなる上に

それで充分だと勘違いしてしまうんです。

本当は満足していないのに

満足したフリをしたり、

本当はやめたいのに

やめられなかったり、

ビジネスや自己啓発の類では

よく見られますよね。

確かに自分を犠牲にしてまで

成功を手に入れたところで幸せがないことは

多くの人が感じているからこそ、

本質を見落としてはいけないと思うんです。

インスタントに流れてしまうのは

それまで自分を抑圧してきた反動であって

決して怠惰になるという選択ではないのです。

わたしたちは自分の本来の目的ではなく

他人の目的を追いかけることに駆り立てて

努力をしてきたために、

体も心も疲弊させ

自分で考える力すら乏しくなってしまっています。

そこに気づいたとき、

怒りに負けると怠惰な道を選び

不幸な自分を生きることになる。

誰か、信者的な存在にすがり

盲目になって幸せを求めますが、

それはずっとやってこないのです。

表面的には成功したかのように見えるので

それがまた自分を縛りつけてしまい、

ますます意識の分離は激しくなるでしょう。

他人の意見がないと動けない、

自分の意志を表現することができない、

周りの反応次第で自分を変える、

まるでロボットみたいになるんです。

それでも魂は必ず正道へ戻そうとするので

厳しい状況や酷な決断が迫られたとき、

そこから抜け出すチャンスです！

もちろん、

ラクに成功することは悪ではありませんし

むしろそれが本来の自然な状態だと思います。

けれどもそれは

自分の目的を思い出した人に限っての話。

自分の目的を思い出した人は

決して怠惰な道は選択しないですし、

同じ努力でも常にワクワクが先行しています。

目覚めた人ほど地に足が着いている。

自分の情熱のために

ときには泥臭いことも厭わない、

自分を生きている！という実感。

もう十分に他人のために生きてきたので

重荷を降ろすときです。

そこで身に付いたであろう忍耐力や根性を

これからは自分のために活かしてあげてください。

Hatsumi/Bodymaster